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今日のPICK UP

2017.11.03

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初めて知った! がぎっしり。『東京モダン建築散歩』

初めて知った! がぎっしり。『東京モダン建築散歩』

本日11月3日は文化の日。11月3日は、日本が世界で初めて戦争放棄を憲法で宣言した重大な日であり、自由と平和を愛し、文化をすすめる日です。この文化の日、もともとは1927年に明治天皇の誕生日である11月3日を「明治節」の祝日でした。それが1946年に、日本国憲法公布の日を記念した「文化の日」に定められ、翌年5月の同憲法施行の日の3日が「憲法記念日」に。
このような経緯と、この趣旨のもと、文化の日には芸術祭など文化にまつわるイベントが多く催され、また、文化勲章や文化功労者の表彰などが行われています。 

「文化」とは、一般的に人間の生活様式の全体を指しています。つまり、人々や社会の伝統や思考、価値観などの総称なので、その言葉の意味する範囲は多岐に及びます。そのなかでも、人々の文化を色濃く反映しているもののひとつが建築ではないでしょうか?
日本の建築様式は、古代から平安、江戸、明治、そして現代に至るまでに大きな変化を遂げています。それぞれの時代、人々は暮らしに適した建築様式の家に住み、技術や素材などの進歩にあわせて、より丈夫で美しく、個性的な建物が建つように。
建築はその時代を写す鏡ともいえるでしょう。
そこで今日は、東京の建築、それもモダンなものに焦点を当てた本『東京モダン建築散歩』(エクスナレッジ)をPICK UPしました。 

『東京モダン建築散歩』エクスナレッジ 倉方俊輔(著) 下村しのぶ(写真) 1800円(税別)

丸の内・日比谷・新橋、渋谷・目黒、上野・皇居周辺、新宿・四谷、世田谷と、5つのエリアから「本物のモダン」を感じる、東京の名建築48選を掲載しています。普段何気なく見ている建物にも、実は意外な歴史や知らなかった工夫などの新発見がいっぱい。改めて見てみると「なるほど」と、思わず唸ってしまうものも。
たとえば、テレビの情報番組などで「サラリーマンに聞きました」といった趣向のときによく映る「ニュー新橋ビル」は、戦後の横丁の匂いが残るビル。戦後、都内で最大規模の闇市が形成されていた新橋駅西口の再開発として、鉄筋コンクリートで建てられました。 

「入口が複数あり、内部を廊下で巡れます。これは入居した店舗の有利不利がでないようにする工夫。天井の高さや廊下の幅が狭いのも、あまり立派すぎると、仕事帰りに一杯立ち寄ろうという気分にならないと考えたため」(本書より)

なるほど、このビル、確かに中をぐるぐる巡れるつくりになっています。そして、狭い! というか、スペース的な余裕とかゆとりは感じられません。ですが、そこが妙に親しみ深くもあって(笑)、妙に落ち着くので一杯飲むにはぴったり。ビルのつくりには、こんな意図があったのか…、と納得しきりです。 

このほか、「ビルのドアをくぐると、そこは豪華絢爛な劇場だった」日本初の本格的な洋式劇場として明治末に開業した「帝国劇場」や、日本の知識を収容する図書館の平面は“回の字の形”の「国立国会図書館」など、見たことある、行ったことある建物の知らなかったコトが、写真付きで詳しく解説されています。
また、代官山ヒルサイドテラス、フロムファーストビルといったオシャレ系から、目黒区総合庁舎など、掲載されている建物の種類や用途は様々。なかには、講談社のすぐそばにある「カトリック東京カテドラル関口協会(聖マリア大聖堂)」や、1964年東京五輪のシンボル「駒沢オリンピック公園 体育館・管制塔」なども。
実際に行く機会がない方でも、終戦後の1970年ごろまでの「モダン」な建物を眺めるだけでも、まるで散歩したような気分を味わえるこの一冊。「昭和モダン建築」「昭和レトロ建築」というように、昭和が懐かしく感じられる“おとな”だからこそ、楽しめるポイントも満載です。 

また、姉妹本の『東京レトロ建築さんぽ』(エクスナレッジ)も合わせて読むのもオススメ。
本のなかで東京の建築巡り! ぜひ楽しんでくださいね。

 

『東京レトロ建築さんぽ』エクスナレッジ 倉方俊輔(著) 下村しのぶ(写真) 1800円(税別)

 

■詳しくはこちら
エクスナレッジ
http://www.xknowledge.co.jp/

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