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2017.10.21

出かける学ぶ

モネ、セザンヌも学んだ? 北斎で紐解くジャポニスム

モネ、セザンヌも学んだ? 北斎で紐解くジャポニスム

「北斎とジャポニスム HOKUSAIが西洋に与えた衝撃」が、本日2017年10月21日(土)から、国立西洋美術館(東京・上野)で開催されます。葛飾北斎は、代表傑作「冨嶽三十六景」でよく知られる江戸時代後期を代表する浮世絵師。狂歌本や読本挿絵、『北斎漫画』に代表される絵手本などの版本、錦絵版画、肉筆画などを手がけ、歌川広重と並び、江戸時代後期に浮世絵における風景画のジャンルを確立させました。

また、北斎の作品は、欧米の芸術家たちにも多大な影響を与えました。19世紀後半、長い鎖国体制を終え、開国を機に放たれた日本文化は、西洋の人々を魅了し“ジャポニスム”という現象を巻き起こしました。その中心となったのが、北斎。印象派の画家をはじめ、彫刻や装飾工芸などあらゆる分野に影響を及ぼし、西洋美術の近代の扉を開ける原動力となったとまでいわれています。 

 

今展は、その北斎を切り口にジャポニスムという現象を読み解く、世界初の大規模展覧会。国内外の美術館や個人コレクターが所蔵するモネ、ドガ、セザンヌ、ゴーガンをはじめとした西洋芸術の名作約220点と、北斎の錦絵約40点、版本約70冊の計約110点(出品点数は予定、会期中展示替えあり)による圧倒的スケールで“東西・夢の共演”が実現しました!
西洋の芸術家に北斎が与えた影響とは? 印象派やアール・ヌーヴォーなどの作品と北斎の作品を同時に比べながら紐解いていきます。 

左)クロード・モネ  《陽を浴びるポプラ並木》 1891年 油彩、カンヴァス 93×73.5cm 国立西洋美術館(松方コレクション)
右)葛飾北斎  《冨嶽三十六景 東海道程ヶ谷》 1830-33天保元-4頃 横大判錦絵 25.7×37.8cm ミネアポリス美術館 Minneapolis Institute of Art, Bequest of Richard P. Gale 74.1.237 Photo: Minneapolis Institute of Art

 

北斎の作品を所有していたというモネ。ポプラの木立を繰り返し描いたモネの作品のうち、《陽を浴びるポプラ並木》の構図のリズム感と造形は、北斎の《冨嶽三十六景 東海道程ヶ谷》に描かれた松の並木に呼応しています。

 

右)エドガー・ドガ 《踊り子たち、ピンクと緑》 1894年 パステル、紙(ボード裏打) 66 x 47cm 吉野石膏株式会社(山形美術館寄託)
左)葛飾北斎 『北斎漫画』十一編(部分) 刊年不詳 浦上蒼穹堂

 

「踊り子の画家」と呼ばれたドガ。『北斎漫画』に登場する人物の、何気ない動きをとらえたようなポーズは、彼の研究心を刺激したといわれています。ふんどし姿の男性が、バレリーナのポーズに影響を及ぼすとは、描いた北斎自身も想像していなかったのではないでしょうか(笑)

 

左)ポール・セザンヌ 《サント=ヴィクトワール山》 1886-87年 油彩、カンヴァス 59.7×72.4cm フィリップス・コレクション、ワシントンD.C. The Phillips Collection, Washington, D.C.
右)葛飾北斎 《冨嶽三十六景 駿州片倉茶園ノ不二》 1830-33天保元-4頃 横大判錦絵 24×37.2cm オーストリア応用美術館、ウィーン MAK – Austrian Museum of Applied Arts / Contemporary Art, Vienna Photo: ©MAK / Georg Mayer

 

セザンヌは北斎の「冨嶽三十六景」のように、南仏のサント=ヴィクトワール山を異なる視点から捉えた絵画を複数残しています。

 

左)葛飾北斎 『北斎漫画』初編(部分) 1814文化11)年 浦上蒼穹堂
右)メアリー・カサット 《青い肘掛け椅子に座る少女》 1878年 油彩、カンヴァス 89.5×129.8cm ワシントン・ナショナル・ギャラリー National Gallery of Art, Washington, Collection of Mr. and Mrs. Paul Mellon, 1983.1.18 Courtesy National Gallery of Art, Washington

 

北斎が知られる以前は、幼い女の子は行儀の良いポーズで描かれることが多かった西洋美術。ありのままの姿と思えるこの退屈そうなポーズは、まさに『北斎漫画』の流布した証といえます。

 

このように、名作を見比べながら鑑賞できる今展会場は、まさに奇跡の空間! 
その空間を、音声ガイドでナビゲートしてくれるのは、俳優の松重豊さん。松重さんが19世紀・パリに生きた「ある美術店店主」に扮して"ジャポニスム"の世界を読み解いていくという、面白い趣向になっています。約35分の内容で、貸出料金は550円(税込)。美術に詳しい方も、そうでない方も楽しめますのでぜひ活用してみては?

 

そして、展覧会といえばオリジナルグッズ。編集部員のイチオシはこちら。

「富士山ミニチュアクランチチョコレート」 8個入り 800円(税別)

標高3776メートルの富士山が、約18万分の1サイズでクランチチョコレートに! 静岡県産の抹茶を使用した「抹茶風味のホワイトチョコレート」と「ミルクチョコレート」2種類の詰め合わせです。抹茶風味は、木々に覆われた緑色の夏山をイメージ。異なる季節の富士山の景観を1箱に詰めて表現。見た目も食感も楽しめる一品です。

 

北斎という異文化との出会いによって花ひらいた西洋近代芸術の展開と、傑作の数々、そして西洋の芸術家の眼を通して北斎の新たな魅力を堪能できる今展。名だたる芸術家たちを虜にした北斎の、そしてHOKUSAIに学んだ芸術家の作品を、ぜひご自身の目で!

 

「北斎とジャポニスム HOKUSAIが西洋に与えた衝撃」
会期:2017年10月21日(土)~2018年1月28日(日)
会場:国立西洋美術館(東京都台東区上野公園7-7)
開館時間:午前9時30分~午後5時30分
(金、土曜日は午後8時。ただし 11/18は午後5時30分まで)
     ※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日(ただし1/8は開館)、12/28~1/1、1/9
観覧料:一般1600円ほか
お問合せ:TEL 03-5777-8600 (ハローダイヤル)
国立西洋美術館 (東京都台東区上野公園7-7)

 

■詳しくはこちら
「北斎とジャポニスム HOKUSAIが西洋に与えた衝撃」
http://hokusai-japonisme.jp/

Twitter公式アカウント @hoku_japonisme

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