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2017.06.30

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野村萬斎が魅せる、木下順二不朽の名作『子午線の祀り』

野村萬斎が魅せる、木下順二不朽の名作『子午線の祀り』

日本の演劇史上に確たる叙事詩劇として燦然と輝く、木下順二さんの傑作戯曲『子午線の祀り』が、世田谷パブリックシアター開場20周年記念公演として明日7月1日から上演されます。
『子午線の祀り』は「平家物語」を題材に、平知盛や源義経を始めとする源平合戦にかかわった登場人物たちの葛藤を、「天」の視点から描いた壮大な歴史絵巻です。1978年に雑誌「文藝」に発表され、読売文学賞受賞で第30回1978年度戯曲賞を受賞。日本語の「語り」の美しさと荘厳な響きを引き出す「群読」という独特な朗誦スタイルが随所に用いられ、演劇史に確固たる地位を築いた傑作として、広く知られています。 

 

物語の舞台は、『おとなスタイル』世代が歴史や古典の授業で学んだ「源平の合戦」。兄・平宗盛に代わり平家軍を指揮する平知盛は、一の谷の合戦で源義経の奇襲を受け、海へ追い落とされます。舞姫・影身の内侍(かげみのないし)を和平のため京へ遣わそうとする知盛。ですが、平家を支える四国の豪族・阿波民部重能(あわのみんぶしげよし)は、三種の神器を楯に知盛を立てて新しい日本国の存立を画策。知盛は平家滅亡を予感しながらも、後白河法皇の過酷な要求を拒絶し、徹底抗戦の道を選ぶことに…。
一方、兄頼朝から目付役として遣わされた梶原景時(かじわらかげとき)と対立しながらも、源氏方の先頭に立ち勢いづく源義経。ついに両軍は壇の浦の決戦の日を迎え…、というストーリーです。 

 

この傑作が初めて上演されたのは、1979年4月。このとき義経役を務めたのが、今公演の『子午線の祀り』で演出と知盛役を演じる野村萬斎さんの父で狂言師の野村万作さん。以降、1992年までに5度の上演を重ね、1999年の新国立劇場公演、2004年の世田谷パブリックシアターを皮切りとした全国5会場の上演では、知盛役を野村萬斎さんが演じています。いずれの公演も、能・狂言、歌舞伎、現代演劇で活躍する俳優、スタッフがジャンルを越えて創り上げ、日本演劇史をひとつの作品で体現する唯一無二の舞台として、高く評価されてきました。
そして2017年夏、この伝説的な舞台が、世田谷パブリックシアター芸術監督・野村萬斎さんの新演出、新キャストによって新な幕開けを迎えます! 

今公演の舞台音楽は、初演以来変わらずに楽曲が使い続けられている武満徹さん。戯曲の壮大な宇宙観を、音楽で見事に表現しています。
出演者には各ジャンルから、総勢31名が集結! 享年34の悲劇の武将・知盛役は、これが三演目となる野村萬斎さん。1999年当時32歳で演じた知盛を、51歳を迎えた萬斎さんがどのように演じるのか?今から楽しみですね。
また、初演の野村万作さん、その後市川右近さん(当時/現在は市川右團次)など歌舞伎俳優が演じた義経を、現代演劇界の人気実力を兼ね備えた成河(そんは)さんが演じるのも、今作の見どころのひとつ。知盛の兄・宗盛役には前進座歌舞伎より河原崎國太郎さん、景時を文学座所属の実力派俳優 今井朋彦さん。阿波民部重能には村田雄浩さんが扮します。
そして、宇宙の中心、時空を超える存在ともいえる重要な役どころ、影身の内侍は、昨年10月のリーディング公演に続き、若村麻由美さんが演じます。「平家物語」において、壇の浦の決戦で平家の一門の入水を見届けた後、自らも水底深く沈む知盛の最期の言葉は「見るべき程のことは見つ。今は自害せん」。木下順二さんの『子午線の祀り』の知盛は、この言葉の後に、さらに一言の絶叫が続きます。その台詞が「影身よ!」。時代劇、現代劇を問わず妖艶で魅力的な女性を多く演じる若村さんの影身、これは見逃せません!

「2017年版『子午線の祀り』は、登場人物たちの魅力的な内面性と、すべての人間の運命を包み込む宇宙の壮大なスケール……ミクロとマクロを舞台上に描き出したい」そして、「客席にいながらにして、宇宙の中にいるような感覚、“子午線”を感じていただけるような作品にしたい」と語る野村萬斎さん。
昭和戯曲の金字塔として確固たる地位を築いた木下順二不朽の名作『子午線の祀り』の新な幕開けを、ぜひご一緒に会場で!

 

『子午線の祀り』
日程:2017年7月1日(土)〜7月23日(日)
会場:世田谷パブリックシアター(東京都世田谷区太子堂4-1-1)
作:木下順二
演出:野村萬斎
音楽:武満徹
チケット料金:本公演 一般S席(1階・2階)8,800円A席(3階)5,400円
       プレビュー公演 一般S席(1階・2階)7,300円A席(3階)4,400円 ほか
チケット取扱い:
世田谷パブリックシアターチケットセンター 
03-5432-1515 (10~19時)
世田谷パブリックシアターオンラインチケット
(PC)http://setagaya-pt.jp/
(携帯)http://setagaya-pt.jp/m/
お問合せ:世田谷パブリックシアターチケットセンター
     03-5432-1515

 

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