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2017.11.25

食べる健康

肌荒れ 冷え むくみ
その不調、毛細血管の老化かも!?
“ヒハツ”で血管力UP

肌荒れ 冷え むくみ<br />
その不調、毛細血管の老化かも!?<br />
“ヒハツ”で血管力UP

エイジングケアの切り札として、今、注目が集まっているのが「毛細血管ケア」です。
肌荒れや冷え、むくみのほか、深刻な症状の引き金にもなる毛細血管の機能低下を食い止めるカギは、血管を修復して活性化させる「ヒハツ」という食品にありました。 

 

お話をうかがったのは……
赤澤純代さん(医学博士)

金沢医科大学病院 集学的医療部女性総合医療センター副センター長。女性のあらゆる不調と毛細血管の機能低下の関係に注目し、様々なアプローチでその解消に尽力。著書に『血流美人』(ワニブックス)など。 

 

キレイや元気は毛細血管力と比例します 

肌のシミ・シワ・くすみや冷え、むくみ。そして、「なんとなく不調」な「未病」状態。このような一般的に「老化」といわれる現象の大きな要因は「毛細血管の劣化」にあります。
そもそも毛細血管とは、身体中の組織細胞に網の目状に張り巡らされている細い血管のこと。全血管の95〜99%を占め、その全長は地球2周半に相当する約10万キロともいわれています。毛細血管は個人差はありますが加齢とともに30代から徐々に減り始め、40代半ばから急激に減少が加速。70代になると、20代の3~4割も減少します。加齢以外にも精神的ストレスや生活習慣の乱れ、血流を悪くする体の締め付けなどが、毛細血管を減少・消滅(血流が止まった状態。ゴースト化)させると考えられています。
毛細血管の働きは、体内の細胞へ栄養分や酸素を送り届けることですから、機能低下が起こると、細胞に栄養や酸素が届かなくなり、当然、細胞の働きも低下。身体の末端にある皮膚はとくに影響を受けやすく、皮膚の再生能力が衰え、肌のシミやシワ、くすみなどが、目に見える老化(毛細血管の機能低下)サインとして現れてくるというわけです。毛細血管の機能低下は、見た目の老化や未病につながるだけでなく、重症化すれば全身の臓器にダメージを与え、動脈硬化や脳卒中、一説には認知症などのリスクも増大。年齢とともに内も外も不調が増える50代にとって、毛細血管力は必要不可欠なのです。

 

毛細血管を健康に保って、減らさない工夫を 

毛細血管内の血液は、目的の細胞に到達すると、血管から微量に漏れ出て細胞に栄養や酸素を届けます。しかし、老化などによって毛細血管の壁細胞が傷つくと、目的の細胞に届く前に、栄養や酸素・老廃物が過剰に漏れ出て血管に炎症が起きてしまうのです。傷つき炎症を起こした毛細血管は、やがて消滅(ゴースト化)し、周辺にある細胞まで劣化したり、なくなってしまいます。
健康な毛細血管の壁細胞からは「アンジオポエチン-1」(解説1)という成分が分泌されていて、これが内皮細胞の「Tie2(タイツー)」(解説2)という受容体を活性化。壁細胞と内皮細胞がしっかりくっつくことにより、毛細血管が傷ついたり、過剰な血液成分の漏れを起こさないよう常に修復しています。加齢やストレス、生活習慣の乱れは、Tie2を活性化させるアンジオポエチン- 1の分泌を低下させると考えられていて毛細血管力の低下にも直結しているのです。 

解説1:アンジオポエチン-1
血管の内側にある細胞(内皮細胞)と血管の壁の細胞(壁細胞)の接着剤的な役割を持っていて、血管を安定させるために働くタンパク質。 

解説2:Tie2(タイツー)
アンジオポエチン-1とタグを組んで、血管の内側にある細胞(内皮細胞)と血管の壁の細胞(壁細胞)の接着剤的な働きを持っている。美容と健康の分野で今注目されている。

 

加齢によって減少してしまう毛細血管ですが、最新の研究により、衰えた毛細血管力を蘇らせる方法が明らかになってきました。それは日常的には生活習慣の見直しや意識的な腹式呼吸、末端部位のマッサージ、運動、ストレスコントロールを行うこと。そして、体内で生成されるアンジオポエチン-1に代わり、Tie2を活性化して毛細血管力をアップさせるヒハツ、シナモン、ルイボスティーなどを積極的に摂ることです。
衰えやすい反面、リカバリーも効きやすいのが毛細血管。冷えを強く感じる冬場や肌のコンディションがすぐれないときのスペシャルケアとして、ヒハツ等を含むサプリを活用することも、毛細血管を若々しく保つコツといえますね。

 

話題のTie2を活性化する、〝ヒハツ〞って知っていますか? 

1.ヒハツってなに?

コショウ科の植物で、コショウに似た風味を持つ香辛料。「ピパーツ」「ロングペッパー」などとも呼ばれ、大航海時代にはコショウと同様に珍重されました。インドの「アーユルヴェーダ」や中国の伝統医学では、冷えを改善し健康を維持する長寿薬として古くから利用されてきました。近年、毛細血管力をUPさせるTie2活性化に効果があるとして、シナモンやルイボスティーと同様に注目されています。とくに心拍数や血圧を上げることなく末端血流量を上げる効果に優れ、冷え改善に効果的。 

紀元前400年頃、医学の基礎を作ったヒポクラテスもヒハツの薬効に着目。自生地はインドや東南アジア。 

 

2.素早くめぐるヒハツパワー

ヒハツは、摂取後5~10分でお腹がじんわり温かくなり、徐々に手指などの末端部分も温まってきます。冷えに悩んでいる人がヒハツエキス末150mgを服用後、10分間に4度も手の指先の温度がアップしたという実験結果も。薬ではなく、食品やサプリメントとして摂ることができて、素早く冷えの悩みに対応できるのがヒハツのよいところ。全身のめぐりがよくなれば、肌の血行もよくなり、全身の細胞も元気になって若々しくなれそうです。 

資料/丸善製薬、愛媛大学医学部

 

3.からだのさまざまな部分に作用

ヒハツは冷え解消以外にも、からだにさまざまなよい作用をもたらします。傷ついて炎症を起こした毛細血管から、過剰に漏れ出した水分や老廃物が血管に戻れなくなったのがむくみの原因なので、毛細血管力がヒハツでアップできればむくみもすっきり。血流が良くなり、栄養が細胞にきちんと届くようになれば、お肌のくすみやシワ、シミなどが改善でき美肌作りにも役立ちます。また体内の隅々に溜まった老廃物も血管に戻して流し出してくれるので、デトックス効果も期待できそう。 

【他にもあるヒハツの働き】
●頭皮の血行不良による毛髪のやせや減少を抑制
●血管壁を健康にし、動脈硬化を予防する可能性がある
●血行不良による肩こりや腰痛のつらさも軽減  

 

取材スタッフの毛細血管調べてみました!

毛細血管がさまざまな老化に関係すると伺って、スタッフ3名の毛細血管を調べていただきました。検査は、特殊な専用検査器で指先の毛細血管を診ていきます。

 

まずは、編集Mから。
メタボ体型で、締め切り続きで忙しく睡眠不足。きっと悪い結果に違いないと覚悟しながら、先生に指先を差し出したM。うつされた画像は、こちら。 

写真では薄いが、比較的毛細血管の形もよく、流れもいいとのこと。少し疲れているが、そんなに悪くないとのこと。大食いだが、身体を温める食材を意識して食べていたことも影響していたのかも???

 

次にライターW。 

こちらはちょっと写真が暗いが、毛細血管が短く、先端まで行き渡っていないのが、画面をみてもよくわかる感じ。疲れや冷えなどが日常化しているのでは? と先生から。

 

続いて、同行スタッフのIさん。 

血管のよじれなどが多く、先生からも疲れやストレスが溜まっているのかも、と。ちょうど忙しい時期で、体調もイマイチという実感があったそう。
やはり血管はひとそれぞれ違い、体調や生活習慣を反映していることが判明……。これを機に血管力を鍛えねばと、3人で心して病院を後にしたのでした。

 

『おとなスタイル』Vol.10 2018冬号より
取材・文/若尾淳子

著者プロフィール

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