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2017.04.15

学ぶ健康

カラダの“見えない変化”に気付くために

カラダの“見えない変化”に気付くために

"年齢に負けないカラダ作り"
変化を知って、正しく心配、正しくケア!

更年期からカラダは新たなステージへ
50代のカラダ作りは、今の自分や各年代の特徴を知ることから。
「閉経後は、血圧やコレステロールが高くなりがち。肥満リスクもこれまでより高くなっていくことを意識して。動脈硬化、高血糖、脂質異常症などの発症リスクも高まります」と東京女子医科大学東医療センター性差医療部准教授の片井さん。
顕著なのは骨粗鬆症の有病率の上昇。女性ホルモンのエストロゲンは、骨吸収と骨形成のバランスを保つ働きがあるため、閉経後は骨密度が低下しやすいのです。
「今までと同じ生活をしていたら、そうなる可能性が大きいという意味なので、生活習慣を改めれば、病気の発症リスクを下げることができます。弱点を一つずつ減らしていきましょう」
はずは、年齢とともにカラダの中はどう変化していくのか、かかりやすい疾患・症状を確認しましょう。

50代 新しいカラダに出合う人生のコロモガエ期

●カラダが大きく変化する衣替え期。
●前半は更年期まっただ中、更年期症状と呼ばれる不調が多い年代。
●閉経後の骨量減少、血圧上昇や脂質異常症などに注意。
●子宮がん、乳がんなどの発症リスクが高い年代、婦人科にかかりつけ医を持ちましょう。

甲状腺機能低下症発症率

※Thyroid 14 Suppl.1, 2004より引用

「50代女性では、更年期症状と似たほかの病気が隠れていることも。特に、甲状腺機能低下症は、更年期世代から増える傾向にあります」(片井先生)

 

60代 エイジングの個人差が大きく開いていく年代

●定年後のセカンドステージがスタート。
●エストロゲン欠乏の影響で、骨、粘膜、血管、肌がさらに弱くなりやすい。
●尿もれ(60代の3~4人に1人)、子宮脱、萎縮性膣炎(性交痛)で悩む人も。
●生活習慣病が顕在化しやすい年代。健診や人間ドックで定期的にチェックを。
●骨や筋肉を維持する生活習慣を心がけましょう。

骨粗鬆症有病率

 

高血圧有病率

グラフ他、参考文献:平成25年 国民健康・栄養調査報告

 

70代 足腰が元気な人は生涯現役・趣味も充実

●女性の健康寿命74.21歳をいかに延ばせるかが課題。
●足腰の衰えを防ぐためにも、筋トレなどの転倒予防対策を。
●物忘れが気になるときは医療機関へ。

 

かかりやすい疾患・症状の目安

①更年期障害
②乳がん・子宮頸がん・子宮体がん・卵巣がん
③高血圧・脂質異常症・肥満傾向
④糖尿病・脳卒中・虚血性心疾患
⑤甲状腺疾患(甲状腺機能低下症など)
⑥泌尿生殖器疾患(膣炎・尿失禁・膀胱炎・膣萎縮など)
⑦骨粗鬆症
⑧認知症

 

 

■Profile
片井みゆきさん
医学博士。
東京女子医科大学東医療センター性差医療部准教授。女性専門外来と内分泌代謝外来を担当。更年期女性の心身にも詳しい。

 

 

おとなスタイルVol.1 2015秋号より
立体イラストレーション/伊藤尚子 取材・文/及川夕子 構成/伊藤まなび

著者プロフィール

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