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2017.02.08

学ぶ

五感に気持ちのいい部屋をつくるルール

五感に気持ちのいい部屋をつくるルール

視線の抜けを意識して、広く見せる工夫を

床にも天井にも造作家具にも。ふんだんに木を取り入れたLDKの気持ちよさは格別。幕田さん夫妻が埼玉県に建てた「小さい家」は、歳月と共に変化していくその過程も楽しみな“木の家”だ。

「共働きなので、癒やされる空間にしたいというのが我が家のテーマ。そのためには光や風、自然など五感に訴えるものを上手く取り入れること、目に見える“線”をすっきり整理することが欠かせませんでした」

異動するまで、営業担当としてお客様の家づくりに携わってきた幕田さん。学生時代から家に興味を持ち、住宅展示場を巡っていたところ「こんな家にいつか住みたい」と惹かれたのが住友林業の家だった。
ちなみにご主人も同じ職場。そんな住宅のプロの夫婦が2年前に建てた家のメインは、1階のLDKだ。

「たとえばリビングからダイニングを見てみると、棚やテーブルの高さが水平に揃うように設計されています。ルイスポールセンのペンダント照明の位置も、奥の収納棚とぴったりに。焼き物タイルの壁も、水平のラインが強めに出るよう白い目地を太目にしました。こうして線がすっきりしていると、人は無条件に気持ちよさを感じるものなんです」

内装に自然素材をふんだんに取り入れ、南西向きに緑が見える大きな窓を採用。床や天井と色味を揃えた木の素材が、リビングに広がりを生んでいる。木の板の向きにも秘密が。

「天井と床では板の向きを変えてあるんです。天井板は、天井の長い辺に沿って張ることで、空間をより広々と。一方ソファからレイアウトを考えたリビングの床は、座ったときにしっくり落ち着けるよう、窓向きにフローリングが張られています」

「LDKの天井を全面木にしたい」というのが夫の希望。そこに絵理さんが提案した北欧テイストの焼き物タイルの壁が軽さを出し、アクセントになった。リビングの主役はリッツウェルのソファ。

 

 

玄関を入って正面のドアと引き戸は、天井まである大きなものに。開けたときに視線が奥まですっきり届くのが嬉しい。

五感に気持ちのいい空間は、いかに「線が揃っているか」次第です。

 

廊下を設けずリビング階段にしたことで、必然的にできた吹き抜け。そこに縦長の窓をつけて光を取り入れたのも、省スペースで空間の広がりを感じさせるワザの一つ。

「天井までつながるロングサイズのドアや窓も、小さな家にこそ効果的。ドアを開けたとき、天井続きで視界が拡がるのは気持ちいいものですよ。 完成した家は本当に快適で、休日にはソファで二人、大画面、大音量で映画を観るのが楽しみなんです」

隣家が近いものの、吹き抜けのリビング階段には窓から外光が入り、意外に明るい。ガラステーブルは、「お客様にお勧めしながら、私も欲しいなと憧れていた」アルフレックス社製。

 

 

幕田さんの「広く見せる」4カ条

 家具と照明、ラインを揃えると無意識に気持ちよくなる

 デッキとひさしもリビングの天井や床と木材の色を揃え、部屋との一体感を出す

 窓やドアは天井ギリギリまで使い、抜け感を出す

 リビング階段で廊下をなくし、開放感のある吹き抜けに

 

 

3LDKの2階建て。1階はLDKのみ、2階は3つの部屋と浴室のシンプルな間取り。「あったほうがいいかなと悩んだ和室は、思い切って排除してよかったです」2階浴室の窓の外にはバルコニーがあり、外を見ながら入浴できる。
 

■Profile
幕田絵理さん
住友林業 人材開発部 係長


『おとなスタイル』Vol.5 2016秋号より

取材・文/木村真由美

著者プロフィール

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