• vivi
  • with
  • voce
  • frau
  • mi-mollet
  • 会員登録・特典

くらしの本から

2017.10.13

食べる学ぶ

襖に収まらない龍、虎!
と思えば、米粒ほどの五百羅漢さまたち。
突き抜けた発想と画力の
長沢芦雪を体感できる展覧会、開催中。

襖に収まらない龍、虎!<br />
と思えば、米粒ほどの五百羅漢さまたち。<br />
突き抜けた発想と画力の<br />
長沢芦雪を体感できる展覧会、開催中。<br />
<br />
重要文化財《龍図襖》無量寺・串本応挙芦雪館
「長沢芦雪展 京のエンターテイナー」で11月19日まで見ることができます)

 

 

あの名画に会える美術館ガイド 江戸絵画編
第3回 長沢芦雪のギャップを楽しむ


『作家別 あの名画に会える美術館ガイド 江戸絵画篇』の著者・金子信久さんは長沢芦雪の項で「~絵の一部が画面からはみ出しそうになって何とか収めた、といった描写に出会う」と書いています。巻頭の《龍図襖》もこちらに迫ってくる勢い。と思えば、《方寸五百羅漢図》のように3.1cm四方に500人の羅漢を描いた作品もあります。愛知県美術館で開催されている「長沢芦雪展 京のエンターテイナー」で見ることができるので、秋の旅ででかけてみてはいかがでしょう。

 

飛び出す虎 

重要文化財《虎図襖》無量寺・串本応挙芦雪館
長沢芦雪展では巻頭の《龍図襖》と向かい合わせで展示される《虎図襖》

 

ユルさも描き出す!


《薔薇蝶狗子図》愛知県美術館(木村定三コレクション)
師匠・円山応挙の大ヒット作の子犬たち。弟子たちも描いたが、芦雪の子犬は一味違う。ぐったりとユルい味わいをにじませている。

 


《蛙の相撲図》
真面目な顔で相撲をとる蛙など、かわいくてユーモラスな作品も。

 

これらの作品は、下記の展覧会で見ることができます。(一部展示替えあり)
愛知県美術館 「長沢芦雪展 京(みやこ)のエンターテイナー」
2017年10月6日~11月19日

 

*3回シリーズのご愛読ありがとうございました。
●第1回「 若冲、光琳だけじゃない! 大ブームの江戸絵画、 120人の名絵師からお気に入りを探す旅」はこちらから。
●第2回「お気に入りの「江戸絵画」「江戸時代の絵師」を探す旅はいかが? 個性派が集まった「鳥取」が熱い!」はこちらから。

 


『作家別 あの名画に会える美術館ガイド 江戸絵画篇』
金子信久著 講談社 2400円(税別)
ISBN978-4-06-220765-2

 

著者プロフィール
金子信久(かねこ・のぶひさ)
1962年、東京都生まれ。85年、慶應義塾大学文学部哲学科美学美術史学専攻卒業。福島県立博物館学芸員などを経て府中市美術館学芸員。専門は江戸時代絵画史。著書に『旅する江戸絵画 琳派から銅版画まで』(ピエ・ブックス、2010)『ねこと国芳』(パイ インターナショナル、2012)『日本美術全集14 若冲・応挙、みやこの奇想』(共著、小学館、2013)『別冊太陽 円山応挙 日本絵画の破壊と創造』(監修・共著、平凡社、2013)府中市美術館編『かわいい江戸絵画』(求龍堂、2013)『もっと知りたい長澤蘆雪』(東京美術、2014)『たのしい日本美術 江戸かわいい動物』(講談社、2015)『めでる国芳ブック ねこ』『めでる国芳ブック おどろかす』(ともに大福書林、2015)『日本おとぼけ絵画史 たのしい日本美術』(講談社、2016)『めでる国芳ブック どうぶつ』(大福書林、2017)府中市美術館編『歌川国芳 21世紀の絵画力』(講談社、2017)ほか。

FOLLOW US

著者プロフィール

投稿者:

月別アーカイブ:

COPYRIGHT(C)2013 KODANSHA LTD. ALL RIGHTS RESERVED.