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2017.01.29

出かける

「鷗外旧邸×江戸東京野菜」で明治ロマンにどっぷり

「鷗外旧邸×江戸東京野菜」で明治ロマンにどっぷり

こんにちは、まるこです。
美術館好きのまるこ、月に2回くらい上野詣でをしています。時には家からお散歩がてらゆるゆる歩いていくこともあるのですが、そんな時、確かに何度かこの前を通りました。
「水月ホテル鷗外荘」。
文豪 森鷗外ゆかりのホテル、と看板周りに書いてもあるのですが、正直そんなにすごいところには(ていうか全然)見えていませんでした。温泉かぁ、くらいの感想で。
ところが昨日、初めて中に入らせてもらう機会がありまして。まさかの知られざる名建築と美味の館であったことに、びっくり仰天いたしました!
みなさんにもぜひご紹介しちゃいますね。

さて、ここは明治の文豪、森鷗外が赤松男爵の娘赤松登志子と結婚時に新居を構え、デビュー作である「舞姫」を執筆した部屋がそのまま残るという、築132年の旧赤松男爵邸。当時赤松家は東京にこのような家を4軒持っていたそうですが、現存するのはここだけ。宮大工建築なので釘は一本も使っておらず、釘の部分から痛むことがないので132年を経た今でも、毎日お客様を迎えるお食事場所として現役活躍中です。地下に岩盤があるから関東大震災でも無傷、また第二次世界大戦の折は、自軍が勝つとわかっていた米軍に(余裕すぎますね)戦争中から接収の要請を受けていたそうで、つまり米軍はこの建物が空襲で焼かれることがないように配慮したとのこと。ちなみに、そういう「配慮」があったのは、ほかには東京大学やニコライ堂、立教学院大学、聖路加病院などだそうです。ここは東京大学のお膝元の旧華族邸。まさに特別な場所だったんですね。

でも、そんな素晴らしい建物があるとは思えないホテルの外観はこちら……(しつこくてごめんなさい)。

そして正面のガラス扉を開けると「あれ、ここ、熱海?」的な感じの温泉感満載のアプローチつき当りの建物は、なんと「都内第1号源泉かけ流し温泉」(1号ですよ!)『鷗外温泉』。すぐ近くに別の温泉もあるからと、こちらの敷地内を掘ってみたら、本当に温泉が出てきちゃったそう。それもたまたま岩盤をうまくよけて当たっちゃった、というのだからさすが鷗外、持ってます。ちなみにお湯は、かなり茶色い感じ。東京の温泉って、こういうの多い印象です。

で、アプローチ右手に冒頭の鷗外旧居があるわけです。舞姫を執筆した「舞姫の間」は、南に面し、庭に面してという当時の「お客間」だったそう。現在は会食場として鷗外の直筆の書などもかざられています。庭には鷗外も愛でたであろう樹齢300年の木もあり、明治のロマンをたっぷりと味わうことができます。

さて、でも、実は。今回まるこがこちらを訪ねたのは、建物探訪のためではありません。鷗外荘で行われた
「旬の江戸東京野菜を味わい豊かに 新メニュー 四季折々の『現代の名工懐石』」の発表会に伺ったのです。
料理長・大河原実氏の厚生労働省認定「現代の名工」受賞記念で3月1日から提供されるお料理です。

ところで、気になるのは「江戸東京野菜」ですよね。
江戸東京野菜とは、江戸から昭和に東京近郊で栽培されていた伝統野菜。すべて固定種で、種が取れる野菜。現在は45品目(毎年新しい種が見つかっているそう)、都内15地域、231人の農家さんで栽培をしているそう。

練馬大根や東京ウド、谷中ショウガなどは有名ですが、たとえばまるこの家の近くだと雑司ヶ谷ナス、早稲田ミョウガ。滝野川ゴボウや小金井マグワ、汐入ダイコンなどなど、地名と結びついた野菜がいろいろあるんですね。現在流通してる野菜の多くは品種や栽培法に改良を重ねたものですが、伝統的な栽培を守っている江戸東京野菜は、古くからの野菜の味を楽しめるそうです。
もっとも、そもそも江戸といっても家康が入る前は寒村で、野菜がたくさん採れたわけではなく、でも地方大名は参勤交代のため家来とともに江戸で食べていかなくてはならなくなったわけですから、国元から野菜の種を持ってきて、自分たちの下屋敷で栽培した、というのが今に至る野菜栽培の始まり。全国の野菜の中から、江戸での栽培に適したものが残ったというわけです。

そんなお話をスライド資料とともにして下さったのは、こちらの江戸東京・伝統野菜研究会代表の大竹道茂さん。

「弥生の頃 江戸東京野菜を使う 現代の名工懐石」のメニューをご紹介しますと……。

春旬彩、お椀、お造り、焼物、煮物、強肴、食事、椀留、水菓子という豪華なお料理は、基本は夜の15000円コース。とても丁寧に、細やかに仕上げられたお料理です。この中で江戸東京野菜は、しんどり菜、滝野川牛蒡、伝統小松菜、馬込三寸人参、大蔵大根、土垂(どだれ)、千住ねぎ、独活(うど)。

ちなみにお酒も鷗外尽くし。ワインはドイツから特別に取り寄せをしているもの。冷酒は津和野・財間酒場のもの。イラストは安野光雅さん。

ホテルでは、プロの演奏家による貸し切りコンサートも実施しています。この日の演奏は、筝の日高さとみさんと、ヴァイオリンの菅野朝子さんによる二重奏。

こちらのきれいどころは、「振袖さん」。まるこは知りませんでしたが、18~25歳限定で、高校卒業後、淺草の「振袖学院」という会社に就職(学院という名前ですが)、着付けや踊りを学びながら、こういうお座敷などには華を添える女性たちだそう。意外とリーズナブルな価格設定なので、パーティの時などに来てもらったら盛り上がりそう。http://www.furisodesan.jp/plan/

建物、食事、振袖さんにコンサートと昼から豪華絢爛の体験をさせていただいちゃいまして、また上野愛が高まりました。今度は温泉も浴びてみるため、タオル持参でお散歩に出てみようと思います。

 

水月ホテル鷗外荘
〒110-0008 東京都台東区池之端3-3-21(森鷗外住居の後)
TEL 03-3822-4611 フリーダイヤル0120-266266
http://ohgai.co.jp/

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編集部

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