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2016.07.30

学ぶ

若林三弥子の「幸せをよぶ800字」 第24回

若林三弥子の「幸せをよぶ800字」 第24回



29歳になる娘の理紗は、大学卒業後、島根県松江市にある「山陰中央テレビ」にアナウンサーとして入社し、三年半勤めさせていただいたのち、フリーになりま した。それから3年、経済番組などのアシスタントMCを経験させていただき、この4月から日テレNEWS24で週3日、キャスターを務めています。

念願だった報道のお仕事につけて、出演そのものもですが、書物、いろいろな勉強会・講座で学び、時事問題を語ることをしっかり楽しんでいる様子に、母親として、お互いに好きなことを仕事にできた幸せを共有できることを嬉しく思っています。

一昨年の息子の結婚披露宴、

ボアメーザの10周年パーティーでもMCを務めてくれ(もちろんノーギャラで)家族に貢献してくれています。

 


 

そんな娘と一緒のお仕事をいただけるようになったこの数か月。

1月にデンマーク王室御用達の最高級毛皮ブランド「バーガー・クリステンセン」のWebサイトとカタログのモデル、

 

株式会社「池商」のカタログでボアメーザオリジナルエプロンのモデル、

 

さらに先日ドイツ伝統のシュメール織製品のブランド、「フェイラー」の会報誌トップページのモデルをやらせていただきました。

雨がしのつき、時折激しく降る天候のなかでしたが、彼女の明るい笑顔と気配りのおかげで順調に楽しく撮影を終えることが出来ました。

  

先日の沖縄講演会も同行してくれて、10月2日に高知で行われる講演会ではMCを務めてくれることになっています

昨今マスコミで話題の「二卵性母娘」といった、流行りのべったり仲良し母娘ではないのですが、娘と私の関係は、母親として望みうる最良のかたちになっていると密かに(今公けにしちゃいましたが)己惚れています。

 

そんな彼女に寄せたエッセイを二編、二冊目の著書「ワインのひと皿」と、6冊目の著書「幸せひとりごはん」から抜粋させていただきます、今回、800字はかるく超えてしまいましたが、よろしかったらお読みいただけますよう。

 

ワインのひと皿 (レシピとともに、ワインの品種と「ひと皿」という単語を必ず組み込んだ、5つのエッセイをしたためました。そのうちのひとつです。)

アーモンドの形をした目と目の間に、あまりご機嫌でないしるしが
数本刻まれるのは、赤ん坊のころから変わらない。
そんなときの貴女は、その眉間の部分だけで、
「ママの言っていることが、わからない」と訴えている。
ソーヴィニヨン・ブランが喉をすべってゆくときのような明解さ。
だから、逆に、何も気づいていないふうに
鈍感な母親のふりを続けていると、そのしるしは消えてゆく。
やれやれ、ひとり相撲はばかばかしいわ、と言いたげに、
細い指で、洗い終わった食器を拭き始める。
思いやりという妥協を果てしなく繰り返して築いた絆は
時間をかけて飲み干すピノ・ノワールのようだ。
葡萄の木が、その土地の性質を果実に伝えるように
貴女はわたしと大地で繋がっている。
「大丈夫? 疲れてない?」
口ぐせのように聞いてくれるその優しさが、
もう一本の木から伝わったものだとしても。
一緒に盛り付けたひと皿を前に、十年後の、二十年後の貴女が、
誰かのためにキッチンに立つ姿を想像するとき、
わたしを満たす幸福感は、醸造家のそれと似ているのだろうか。
 
「幸せひとりごはん」あとがき
 
ほとんど毎日開催のボアメーザのすべてを、たったひとりで運営していることを、驚かれることがよくありますが、アシスタントのかたや事務のかたをお願いしていない、というだけで、それにあたることの一部を、夫と長女が担ってくれていました。
学校が休みの日には、レッスンの準備は東向きの窓の前で、彼女と並んで。
すこし寝坊するとバツが悪そうに、小さな声で「おはよう、ごめん。」と言って、シンクの洗い物を片付け始める。わたしが彼女の年の頃には、お休みの日には寝たいだけ寝ていたのに。
料理の試作にも、的確で厳しい意見を言ってくれる。
「疲れてない?」とさりげなく肩をマッサージしてくれる。
仕事がいろいろ重なってパニックに陥っているとき、「ママ、深呼吸しよう。」と声をかけてくれる。
ずっとそばにいてくれるとは思っていなかったけれど……そうであればいいと思っていた。この本が出るころ、もうひとり暮らしも慣れ始めたでしょうか?
「自分のためのごはん」きちんと作っているでしょうか?
念願だった職業に就いて、ひとりでがんばる決心をしたあなたを、
ずっとずっと応援しています。
この本のなかのいくつかが、あなたのレパートリーになればうれしいです。
ずっと愛してる、理紗ちゃんへ。

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著者プロフィール

若林三弥子さん

若林三弥子さん

「日本でいちばん予約のとれないサロン」の「ボアメーザ」主宰。新刊「ようこそ、幸せのテーブルへ北鎌倉ボアメーザの美味しいおもてなし」も大人気。
boa mesa

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